2013年03月30日
With Hugh McCracken
Mike Corbett & Jay Hirsh With Hugh McCracken (1971)
ヒュー・マクラッケン(Hugh McCracken)は、リズム・ギター・プレイヤーでセッション・ギタリスト。ニューヨークを拠点として活動し、数多くの大物ミュージシャンのレコーディングに参加している。
2013年3月28日、白血病のため死去。

ビリー・ジョエル、ローランド・カーク、B.B.キング、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー(レッド・ローズ・スピードウェイ、ラム)、リンダ・マッカートニー、ポール・サイモン、ジェームス・テイラーといった数多くのアルバム・セッションに参加している。 続きを読む
2013年03月27日
On Stage
Rainbow - On Stage [Deluxe Remastered Edition] (2012)
「虹を翔る覇者」、「バビロンの城門」をレコーディングする合間に初来日して録音されたライヴ。スタジオ・アルバムとしては3枚目だった「バビロンの城門」からシングルカットされる「キル・ザ・キング」がいち早くプレイされて、今ではハード・ロックを象徴する曲になっている。レコードの発売は1977年。2枚組で1時間ほど。CDでは4面を裏返さないで一気に楽しめる。全6曲は途切れることなく楽しめるように編集し直されている。これは本来の意図とも言えるだろうが、LPレコード2枚組にするために曲順やら、ミキシングの時に妥協した点があっただろう。

海外からロックバンドが続々来日していた1970年代後半。日本人にとっては英国のバンドも、米国のバンドも外国のバンドでしかなかった。一体どれほどのライヴ・イン・ジャパンというアルバムがあるだろう。音的にはどれも良いとはいえない。一体何を期待されていたのか、歓声なのか。見込み利益だろうか。
クイーンのように日本でスターになったバンドもあるね。日本で売れることが登竜門だったのかな。クイーンの場合は、コミックバンドで奇をてらっていると言われていたが歌の実力を日本人が認めた。イギリスでは、何故に Kings でなしにクイーン(同性愛者の女役)としたのかとネーミングが誤解されていたようです。それが日本人は、女王陛下の国から来たナイトたちって観たのね。
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2013年03月26日
Dreamchaser
Sarah Brightman - Dreamchaser [Japanese Edition] (2013)
サラ・ブライトマンの歌の魅力は、言葉の響きの心地良い美しさではないでしょうか。ネイティヴの人が聞いてどうなのか、そこは把握出来ませんが言霊的引力は感じられるものではないでしょうか。
1月16日リリースのサラ・ブライトマンのニューアルバム。日本発売が先行で、輸入盤は4月。聴いたのは先行発売された日本盤だから、輸入盤との聞き比べも必要に感じました。

音質は良くないです。注意書きにも「一部マスターテープに起因するノイズがあります」ので目溢しをとある。古いレコードの復刻なのかな。又、「制作意図により再生装置によってはトラックの頭が欠ける」とある。日本盤のみなのか、ボーナストラックにアニメの曲。あまり良い出来ではない。社交辞令のようなものだろう。何を歌っているのかわからない日本語でした。メロディーも単調なミニマリズムでムズムズとした印象。サラ・ブライトマンの魅力を損ねているのが残念。この歌をうたう時に、意味に共感はされてこのアルバムに加えられたのでしょうけれども、発生的には段取りがどうだったのか、それとも本来この曲のメロディーと歌詞が単なるはめ込みに過ぎなかったのかもしれないね。
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2013年03月21日
The Soft Parade
The Doors - The Soft Parade (1969/2012)
ドアーズが1967から1972年の間にリリースしたアルバムは、一枚一枚毎にドアーズではあるながらも、他のロックの影響は受けながらも「時流には乗らないぞ」、という気概を感じられる変化を魅せる。
決して映画やテレビで使われて有名な、数枚で聞き済まさないでほしい。

「ソフト·パレード」は、1969年のリリースからも影響力のあるロックバンドが何かは説明不要なほど、聞くとよく感じる。ドアーズのアルバム中では実験的な古典である。
アルバムは彼らの革新的なサウンドにブラスとストリングスを追加し、モデルとしたアルバムを彷彿とさせながらも次作「モリソン・ホテル」を垣間見せる。 続きを読む
ドアーズが1967から1972年の間にリリースしたアルバムは、一枚一枚毎にドアーズではあるながらも、他のロックの影響は受けながらも「時流には乗らないぞ」、という気概を感じられる変化を魅せる。
決して映画やテレビで使われて有名な、数枚で聞き済まさないでほしい。

「ソフト·パレード」は、1969年のリリースからも影響力のあるロックバンドが何かは説明不要なほど、聞くとよく感じる。ドアーズのアルバム中では実験的な古典である。
アルバムは彼らの革新的なサウンドにブラスとストリングスを追加し、モデルとしたアルバムを彷彿とさせながらも次作「モリソン・ホテル」を垣間見せる。 続きを読む
2013年03月20日
Old Sock
Eric Clapton - Old Sock (2013)
エリック・クラプトンが、3月20日発売のニューアルバム『オールド・ソックス』を全曲フル試聴公開中。カヴァー曲12曲はバラエティー豊富、若いリスナーにはエリック・クラプトンのカタログに持って来いの出来上がりです。ライヴ音源やプライヴェート録音ではなく、エリック・クラプトンの通算21枚目となるスタジオ・アルバムです。

1日、61.5通
1日、4.2時間
この数字が何を意味しているか分かりますか?
この数字はなんと、現代のビジネスパーソンの1日のビジネスメールの受信数と、それらの処理に費やす時間の平均です。
その時間何してる?静かなオフィスで黙々とキーを叩くの?
新しい音楽を見つけにショップ、ライヴに出向く時間は取れますか?
幅広いフレンドを作ってきたエリック・クラプトンだ、その成果をここで放出した。全曲フル試聴ができる上に、CD、SHM-CD,LPレコードでも発売する。してやったりという印象です。 続きを読む
2013年03月19日
Kilroy Was Here
Styx - Kilroy Was Here (1983) (SHM-CD)
「どうもありがとう ミスター・ロボット」
邦題「ミスター・ロボット」は、日本語で歌われる。一曲目のシングル・カット曲が《ミスター・ロボット》なので、本来のアルバムタイトルも同じと思い違いしている日本のロック・ファンは多いみたいです。

日本ではイエロー・マジック・オーケストラに席巻されていた1983年。ピコピコテクノは嫌いだと言っていた人は、冨田勲を大切に聴いていた。それまでアメリカを向いていた日本の洋楽ファンは、この時期から日本語を交えた曲をヒットメーカーから届くたびに狂喜した。アメリカで日本をビジネスの商圏に取り込んだことが感じられる。
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2013年03月18日
The Life Of Riley
B.B. King - The Life Of Riley - The Soundtrack (2012) 2CD
ライリーって、誰?
B.B. キングの本名が、ライリー・B・キングというのを初めて知りました。1925年9月16日生まれの、87歳。ルシールと共にした人生は強力な、洞察力と伝説を持っているブルースマンの心温まる長編ドキュメンタリーとなりました。

出演はエリック・クラプトン(Eric Clapton)、ボノ(Bono)、リンゴ・スター(Ringo Starr)、カルロス・サンタナ(Carlos Santana)、ビル・ワイマン(Bill Wyman)、スラッシュ(Slash)、ボニー・レイット(Bonnie Raitt)、ピーター・グリーン(Peter Green)、バディ・ガイ(Buddy Guy)、ロニー・ウッド(Ronnie Wood)ほか。ブルース・ウィリスがナレーション。
2枚組のCDには映画で聴く順番で選曲されています。 続きを読む
ライリーって、誰?
B.B. キングの本名が、ライリー・B・キングというのを初めて知りました。1925年9月16日生まれの、87歳。ルシールと共にした人生は強力な、洞察力と伝説を持っているブルースマンの心温まる長編ドキュメンタリーとなりました。

出演はエリック・クラプトン(Eric Clapton)、ボノ(Bono)、リンゴ・スター(Ringo Starr)、カルロス・サンタナ(Carlos Santana)、ビル・ワイマン(Bill Wyman)、スラッシュ(Slash)、ボニー・レイット(Bonnie Raitt)、ピーター・グリーン(Peter Green)、バディ・ガイ(Buddy Guy)、ロニー・ウッド(Ronnie Wood)ほか。ブルース・ウィリスがナレーション。
2枚組のCDには映画で聴く順番で選曲されています。 続きを読む
2013年03月17日
All In
Sena Ehrhardt - All In (2013)
メロディーは第一印象よ。セックスが良いとか、容姿が素敵というような。
それが深まると相手をよく知りたくなる。それが歌詞よ。でも、どんな有名な文学を読んでも、これほど清々しい思いになれる物語はない。

テイラー・スウィフトはちょっと子供っぽい。ノラ・ジョーンズは地味っぽい。もっとダイナミックで色っぽさがほしい。そんなあなたにこの一枚。
『ねぇ、最近おすすめで音も良い盤はどれ?』と問われればまず聴かせちゃう。
ジャンルはブルース・ロックとなっているけど、ロックの王道、ジャズ・ヴォーカル好きも気に入ってもらえるでしょう。
クラシック中心でもぶったまげる歌の良さ。現代の歌曲アルバムとして聴くのもいいだろう。
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メロディーは第一印象よ。セックスが良いとか、容姿が素敵というような。
それが深まると相手をよく知りたくなる。それが歌詞よ。でも、どんな有名な文学を読んでも、これほど清々しい思いになれる物語はない。

テイラー・スウィフトはちょっと子供っぽい。ノラ・ジョーンズは地味っぽい。もっとダイナミックで色っぽさがほしい。そんなあなたにこの一枚。
『ねぇ、最近おすすめで音も良い盤はどれ?』と問われればまず聴かせちゃう。
ジャンルはブルース・ロックとなっているけど、ロックの王道、ジャズ・ヴォーカル好きも気に入ってもらえるでしょう。
クラシック中心でもぶったまげる歌の良さ。現代の歌曲アルバムとして聴くのもいいだろう。
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2013年03月16日
Imagine
John Lennon - Imagine (1971)

- Mobile Fidelity Sound Lab - MFSL 1-277 (2000) (US Remastered)
- リ・イシュー盤。オリジナル盤でも比較的多く出回っている。オリジナル盤の価格差は内袋、おまけが揃っているかというところ。最近では内袋の復刻も注目されている。しかし、ジャケット以上に難題がある様子。このレコード、オリジナル盤のラベル・デザインはジョン・レノンの顔写真。スリーブ中央には穴が開いていて、共演メンバーの中心にジョンが来るアイデア。片面は歌詞カードになっている。マンガチックである。ジョン・レノンの2枚目のソロアルバム。彼の作品の中でもっとも人気のあるアルバムと、見なされている。前作はジョン・レノン/プラスティック・オノ・バンド名義だから実質最初のソロ・アルバムといえる。それと比べて穏やかな曲想が並ぶ。そうすると、前作で内に籠った思いの丈を発散して平静な気持ちに満たされていると見ることが出来る。だったら対に聴くのがいいだろう。
- 発売:1971年、ステレオ録音。2012年にローリング・ストーンズ誌の “500 Greatest Albums of All Time” で80位を得ている。
2013年03月15日
ナルセ探偵のカスタマイズ・メモ#1
一覧ページの画像の縦横比
ナルセ探偵事務所のアキラです。昨日の日誌は事件簿というより挨拶でした。今日は備忘メモ。
あなたもカスタマイズしたいと思っているなら、参考にしてください。

一覧ページで、CDのカヴァーが並ぶようにしています。でも、そのままでは横幅が伸びた写真になってしまうので縦横の比率を同じになるようにカスタマイズ。
変更箇所は二箇所の数値。スタイルシートを読んでいくと、随分と後ろの方にブログ記事の本体部分の項目『/*blog*/』に『photo_box』というクラスを発見。画像ファイルの img に『photo_box』クラスが指定されていて、横幅(width)が250px(ピクセル)としてあるので、高さ(height)も同じに。これだけでは画像が枠から突き出てしまいます。それで枠も差分だけ高さにプラスして357pxにしました。
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2013年03月14日
ナルセ探偵ノート(A)
ナルセ探偵の事件メモ#1
ナルセ探偵事務所のアキラです。わたしがこっそりナルセ探偵の目を盗んで、レビューしてますこのサイト。
第一回と第二回は去年、今年のCDを選びました。

1969年にウッドストック音楽フェスティヴァルが開催されたのがさかいに、商業ロックがビジネスになります。
今では当たり前のシンガー・ソングライターが登場するのが1971年。
録音機材が真空管からトランジスタに変わっていきます。レコードアルバムとしては1971年からが俄然面白くなりますが、1969年以後に登場する音楽、影響を与えたミュージシャン、影響を受けたバンドを織り込んで、わたし流のレビューブックにいずれはしたいと思っています。
しかし、その実。買い逃し、ダブル買いをしないためのデータベースでもあるのです。(A)
※クラシック音楽のレコード、CDと映画のDVDはナルセ探偵が、どこかでレヴューサイトを開いています。
2013年03月13日
We Want Groove
Rock Candy Funk Party - We Want Groove (2013)
お気楽にエレクトリック・ファンキー。しょっぱなエレクトリック・マイルスが戻ってくる。ジャケットを見て感じたことが的中。2013年の今、インストゥルメンタル・バンドが登場するとは思わなかった。
プレイしているのはビリー·アイドル、LLクールJ、ロッド·スチュワートを渡り歩いたドラマーが、ギターのジョー・ボナマッサを引き立てるように要となっている。キーボード奏者のレナート·ネトはプリンスのクルーといった風に、1990年代を牽引した綺羅星と共にしたミュージシャンばかりなので、こういうアルバムとなったのだろうと納得できる。

ジャズ・ファンクとするべきかジャズ・ロックとするべきか、フュージョンとした所で今時とらえどころがないだろうと思いながらも、わたしはジャズ・ファンクの仕切り棚に並べた。
音楽を作る純粋な喜びでできちゃったという感じなので、ジャンルぼけグルーヴ・フュージョンとでも思って愛してやってください。フェンダー・ローズは味わい深く聞きどころです。
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お気楽にエレクトリック・ファンキー。しょっぱなエレクトリック・マイルスが戻ってくる。ジャケットを見て感じたことが的中。2013年の今、インストゥルメンタル・バンドが登場するとは思わなかった。
プレイしているのはビリー·アイドル、LLクールJ、ロッド·スチュワートを渡り歩いたドラマーが、ギターのジョー・ボナマッサを引き立てるように要となっている。キーボード奏者のレナート·ネトはプリンスのクルーといった風に、1990年代を牽引した綺羅星と共にしたミュージシャンばかりなので、こういうアルバムとなったのだろうと納得できる。

ジャズ・ファンクとするべきかジャズ・ロックとするべきか、フュージョンとした所で今時とらえどころがないだろうと思いながらも、わたしはジャズ・ファンクの仕切り棚に並べた。
音楽を作る純粋な喜びでできちゃったという感じなので、ジャンルぼけグルーヴ・フュージョンとでも思って愛してやってください。フェンダー・ローズは味わい深く聞きどころです。
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2013年03月12日
My Guitar's My Only Friend
James 'Buddy' Rogers - My Guitar's My Only Friend (2012)
今時なブルース・ロックで聴きやすい。さりとてウェスト・コースト・ブルース・ギタリストの系譜に通じている。大好きなスティーヴィー・レイ・ヴォーンのクールな情熱は望むべくもないが、ビリー・ギブソンズやBBキングの親しみやすさがある。ギタープレイはTボーンの系統。まだロックやブルースの区分けもなかった時代のロック好きなら楽しいだろう。そのちょっと後の世代にとっては食い足りなさを感じそう。テクニックはあってもギタープレイをひけらかすところのない、和やかなロック。その辺りちょっとレトロっぽいと通ぶりながら若いリスナーには受けも良いグルーヴ感も備えている。

1980年代のリスナーだったら、ヒューイ・ルイスをイメージしたらいい。ブライアン・アダムスがアルバムの余白に時折聞かせる気楽なプレイも思い出す。 続きを読む
今時なブルース・ロックで聴きやすい。さりとてウェスト・コースト・ブルース・ギタリストの系譜に通じている。大好きなスティーヴィー・レイ・ヴォーンのクールな情熱は望むべくもないが、ビリー・ギブソンズやBBキングの親しみやすさがある。ギタープレイはTボーンの系統。まだロックやブルースの区分けもなかった時代のロック好きなら楽しいだろう。そのちょっと後の世代にとっては食い足りなさを感じそう。テクニックはあってもギタープレイをひけらかすところのない、和やかなロック。その辺りちょっとレトロっぽいと通ぶりながら若いリスナーには受けも良いグルーヴ感も備えている。

1980年代のリスナーだったら、ヒューイ・ルイスをイメージしたらいい。ブライアン・アダムスがアルバムの余白に時折聞かせる気楽なプレイも思い出す。 続きを読む