2015年03月23日
Almost Alive
Amon Düül II (1977)
さだまさしさんの『雨やどり』、『案山子』が大ヒットした、1977年にリリースされた。そこを定点としてロックのアルバムを聞く今月のコンセプト。聴き比べのポイントはバンドの作品としての位置づけではなく、音楽の潮流が各国のロックにどう反映していたのか。ポップスやフォークよりもプログレは敏感ではないかという考えで選盤しています。
今日はジャーマン・ロックの、アモン・デュールII。

「ライヴ・イン・ジェリコ」はクラブで使うのも面白い
日常ではついアモン・デュールと読んでいるけど、こちらは政治・芸術コミューンであるアモン・デュールから分裂する形で、クリス・カラー(ギター・ボーカル他)、ペーター・レオポルド(ドラムス)、ファルク・ログナー(キーボード)、レナーテ・クナウプ(ボーカル)、デイブ・アンダーソン(ベース)らによって1968年に結成された。ドイツの音楽紙は彼らを「ピンク・フロイドやヴェルヴェット・アンダーグラウンドと比較しても劣らない、アイデア豊かなプログレッシブ・ポップ・バンド」と評した。バンドはその後も長く活動を続けたが、メンバーの入れ替わりも激しく(リーダーのクリス・カラーのみ一貫して在籍)、また音楽性もその時々により変化した。
Almost Alive: & Looking Fine
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