Bébé le Strange

アマデウスレコード

2015年10月15日 14:00

Heart (1980)
「ベベ・ル・ストレンジ」は、アメリカのロックバンド、ハートの5枚目のスタジオ・アルバムです。
レッド・ツェッペリンに強く影響された音楽性やアンの歌声、姉妹バンドであることなどが注目を集め、この時期アンとマイク、ナンシーとロジャーは恋愛関係でしたが、前年に設立メンバーでリード・ギターのロジャー・フィッシャーがバンドを離れての最初のアルバムでした。

アルバムは米国のビルボード200の全米アルバム・チャート5位まで上昇。22週間のチャートに滞在し、商業的な成功を収めました。
1983年にリリースのシングル『How Can I Refuse』は、堂々の1位獲得。女性ボーカルのロックバンドは、「Heartが非常にクール」と世の中では、当時大絶賛されました。



当時の第4期メンバーは、
アン・ウィルソン(Ann Wilson) - ボーカル担当
ナンシー・ウィルソン(Nancy Wilson) - リードギター、バックボーカル担当
ハワード・リース(Howard Leese) - リズムギター、キーボード担当
スティーヴ・フォッセン(Steve Fossen) - ベース担当
マイケル・デロージャー(Michael Derosier) - ドラム担当

アルバム・レコーディング後にベースとドラムは、メンバーチェンジ。
マーク・アンデス(Mark Andes) - ベース担当
デニー・カーマッシ(Denny Carmassi) - ドラム担当

テレビや映画で聞こえてきても、ツェッペリンかなコピーかなと思われている傾向が若いリスナーにあったら気の毒ですが、ハート(Heart)は、元々は1966年に、ギタリストのロジャー・フィッシャーとベーシストのスティーヴ・フォッセンらが結成したアーミーというカナダのバンドが母体で、1968年にメンバーチェンジを行いホワイト・ハートに改名し、アメリカ・ワシントン州シアトルで活動中、オーディションを行いアン・ウィルソンと出会い、2、3週間のつもりでゲスト参加したが、ツアーが上手くいったためそのままアンもバンドに加入、ホーカス・ポーカスに改名。後に妹のナンシーも巻き込んで1975年、正式に結成されたロック・バンドです。バンド体制も、ウィルソン姉妹を中心に編成し、アンはボーカル、ナンシーはリードギターを務め、彼女らを全面に押し出したプロモーションを行ってきました。
彼女らの曲は、ハードロックあり、バラードありで、アンのパワフルな声量と相まって、70年代から、結構人気のあったバンドでした。特に妹のナンシーのセクシーさと、胸の谷間が人気を博し、シスターズロックなる言葉も出来ました。

時は80年代を望んでパンク・ミュージックの台頭が、60年代後半からの無垢の理想主義的なものに取って代わりつつある音楽産業のなかで本アルバムは彼等の理想郷と文化的伝統を押し出し、よりよい社会を目指しそうとするハートの意欲作。「イーヴン・イット・アップ」がシングル・カットされチャート33位の成績を残した。また、RIAAによってゴールド認定されました。1980年発表。1980年2月14日にエピック・レコードからリリース。録音は1979年の冬、ワシントン、シアトルのカイ・スミス・スタジオ。

24Bit/192kHz - Heart - Bebe Le Strange (1980/2015)
Label: Portrait Records
Time: 37:36
01 - Bébé Le Strange
02 - Down On Me
03 - Silver Wheels
04 - Break
05 - Rockin' Heaven Down
06 - Even It Up
07 - Strange Night
08 - Raised On You
09 - Pilot
10 - Sweet Darlin'

Ann Wilson – lead and backing vocals, bass on tracks 1, 6 and 10, acoustic guitar, flute (Alto), drums and piano on track 10, tambourine, producer
Nancy Wilson – lead and rhythm guitar, acoustic guitars, mellotron, lead vocals and bass on track 8, backing vocals, producer
Howard Leese – lead and rhythm guitar, acoustic guitars, synthesizer, backing vocals, producer
Steve Fossen – bass guitar
Mike DeRosier – drums, percussion

Additional musicians
Sue Ennis – guitar on track 1, acoustic guitar and piano on track 10, producer
Chrissy Shefts – guitar on track 1
Greg Adams, Emilio Castillo, Steve Kupka, Lenny Pickett, Mic Gillette – Tower of Power horn section on track 6
Gary Humphrey, Don Wilhelm – backing vocals on track 5

Production
Mike Flicker – producer, engineer, mixing
Rob Perkins, Armin Steiner – engineers
Steward Withmore – assistant engineer
John Golden – mastering at Kendun Recorders
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